「人事のやりがいは何ですか?」と問われて、一言で答えるとしたら、
「幸せな社員をつくること」
です。
「幸せな社員をつくる」の「幸せ」とは、どういうことなのかといえば、企業や組織の中で「自分らしく働けること」です。
「自分らしく」とは、1人ひとりの能力やスキル、経験が仕事の場面で活かせている実感(自己肯定感)を持てることです。
さらに言えば、上司、同僚、後輩など、仲間の仕事を通して、自己肯定感が2倍にも3倍にもなることが理想です。人事の業務は、そんな幸せな社員をひとりでも多くつくること、あるいはサポートすることです。
では、「人事業務の役割」とは何でしょうか。企業規模、業界・業種、日系企業・外資系企業などで多少の違いはありますが、次のように整理できます。
・出会いのフェーズーー人材採用
・育みのフェーズーー適材適所を意図した配属や異動、能力開発を促す研修プログラム体系、能力、スキル、経験を評価する人事制度
・旅立ちのフェーズーー、退職や離職、転職、転身支援、アウトプレースメント(再就職支援)、リテンション(離職抑止)などの場面での業務
本書では、人事のやりがいや仕事について、ひとり人事という視点から組織と人事マネジメントについて体系的に説明していきます。。また、「人事としての心得」「俯瞰したものの見方と考え方」を中心に紹介します。
プロローグ 「ひとり人事」のやりがい、社会的な役割とは?
第1章 ひとり人事の考え方 人事業務の「全体の流れ」を理解する
第2章 ひとり人事の働き方 「戦略人事の考え方」と「人事の参謀力」
第3章 ひとり人事の立ち位置 「組織体制」で異なる人事への期待
第4章 ひとり人事の役割 誰もが働きやすい環境を整える
第5章 ひとり人事のキャリアパス 自分の将来も見据えて業務に臨もう
第6章 ひとり人事のリアル 現場の「困りごと」「緊急事態」にどう対処する?
エピローグ 人事の醍醐味は、寄り道、遠回りの先に待っている
著者名: | 岡田英之 |
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出版社名: | 日本生産性本部(生産性出版) |
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ISBNコード: | 9784820121664 |
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発売日: | 2025年06月12日頃 |
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